生乾きの与太話をモゾモゾと書いてます。読んだアナタの口元が、「ふにゃ」と緩めばしてやったり。日常の隙間にご覧あれ。
by lofibox
シミズマサトの音楽・落語の最新予定はこちら!
◆シミズマサトFacebookページ◆


※ライブ情報の詳細はFacebookページをご覧頂ければ幸いです。

【メールを送る】
チケットの取り置きや感想など、お気軽にどうぞ。
*-*-*-*-*-*-*-*-*
◆ライブ情報◆
────
5月8日(月)
大阪 心斎橋「酔夏男」
<ボーイズオンザラン>
w/藤山拓/320/傷心の松/飛松正輝/オガサワラヒロユキ
OPEN18:00/START18:30/¥2000(1D別)
────
5月11日(木)
大阪 恵比須町「BEATLE」
<フォークジャンボリー>
開演20:00/¥1500(2D付き)
────
5月26日(金)
大阪 塚本「エレバティ」
w/吉見拓哉/びばオチアイ/siva/岩井わい
開場18:30/開演19:00/前売¥1500/当日¥2000
────
6月4日(日)※落語※
大阪 住吉「朝日温泉」
<ヒトリバンケット&朝日温泉 presents>
『銭湯に行こう!vol.6』
入浴料 ¥440(ライブは投げ銭制)
開場12:00/開演12:30
▼出演
ヒトリバンケット と いとうゆきこ/FRog/N&W鉄道会社/古今とこ頻ん尿(落語)/小川多雅之[from dracaena]/(アサラト・ワークショップ)
※古今とこ頻ん尿は第2部の13:55〜から一席です※
────
6月10日(土)
大阪 心斎橋「パルチザン」
w/いわいあや子/大石隼輔
開場19:30/開演20:00/¥1500(1D付)
────
6月13日(火)
大阪 心斎橋「パルチザン」
<パルチザンで落語三人会>
出演:武田家酔ん愚(マサ・タケダ)/濁り酒二合(まさとりょう)/古今とこ頻ん尿(シミズマサト)
開場19:30/開演20:00
木戸銭¥1500(1ドリンク付き)
────
6月16日(金)
兵庫 尼崎「tora」
w/
開場/開演/¥
────
(敬称略)

*-*-*-*-*-*-*-*-*

↓文庫本が出来ました↓

あまりに少ない初版数に、出来たその日から品切れ中。増刷に向けて労働します。とほほ。

*-*-*-*-*-*-*-*-*

◇終了したライブ◇
▶2010年までのライブ一覧
▶2011年のライブ一覧
▶2012年のライブ一覧
▶2013年のライブ一覧
▶2014年のライブ一覧

1/7 シルバーウイングス
関口哲也/立川玄

1/11 太陽と月
前原淳平/川内聡一朗/ショウジョウハイライト

1/24 かつおの遊び場
半田悦久/ひとりナマステ/rufflls

1/26 ワンドロップ
森口英彦/磯山達也/

1/30 太陽と月
岡田真美/かるちん/萌えもえにゃんにゃん

2/3 エレバティ
新巻和樹/岩井わい/きたぼー

2/5 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

2/12 Mele
井戸正太/後藤明/おはるの時間/陸奥拳

2/14 太陽と月
ベベルとエンボス/記憶ソーダ/lee:no

2/18 酔夏男
町田直隆/岸っしゃん/ぶすぶりっこ/キャミストリー/石田千尋

2/20 パルチザン
田渕光成

4/12 Brothers & Sisters
lee:no/稲田一馬/

4/23 Mele
口石和人(サンドバックス)/柴田太尊/辰巳慶一/山下ヒロシ(ラダー)

4/25 パルチザン
堀田ダチオ

4/29 ファンダンゴ
<パルチザン10周年記念イベント>

5/1 アヒルノ
<リニューアルパーティー>

5/2 パルチザン
カシダ

5/3 太陽と月
<第一回よせて寄席>
鯉鮎亭ボタン/ロック亭チリ紙/ロック亭ルーズ/三名/ひとりナマステ(ギター漫談)

5/13 エレバティ
フラフープス/礒野聖矢/Theムッシュビ♂ト

5/17 テハンノ
seiji/山田智史/トウギシカズヤ

5/24 太陽と月
小泉洋平/CAT FISH KING/ミッキー大畠

6/4 Mele
UpperSixx/Beg/ナガタヨシキ/ytakeko(oops! here I go again)

6/18 酔夏男
金丸亮太(雨市)/キタ(than)/さかもとたかはる

6/20 Mele
<Barプカプカ20周年記念ライブ>

6/26 太陽と月
Katsu/福重ユキオ/Tiny

7/3 エレバティ
石の拳/THE HOT TiMES/モンゴリアンダイナマイツ/見市雨桃

7/16 Mele
井戸正太/moca/辰己慶一/UpperSixx

7/20 太陽と月
<第二回よせて寄席>
鯉鮎亭ボタン/三名(みつな)/猪家熊吉/ミサイル濱野/おぎの信号/露の新幸

7/28 パルチザン
<実機なき戦い>
登山正文 VS シミズマサト ツーマンライブ

7/29 酔夏男
『背筋も凍る怖い話大会〜絶対にSNSにはあげられない〜』
じゃっく

7/31 気仙沼まただいん
鯉鮎亭ボタン/くぼ&みのうら/Tender and Paul.Naru

8/4 ネガポジ
谷直也(gue)/リュウジ/伴野一輝

8/15 海の家 ええかげん
<ミエフェス Vol.6>

8/22 VOXhall
町田直隆/マルヤマトモコ/キチュウ

8/25 テハンノ
「悠」/くビれ/

8/28 太陽と月
キタ(than)/バニーマツモロ/siva

9/13 太陽と月
シミズマサト主催イベント
<エンゲイミュージアム>
じゃっく(イヌガヨ)/正垣祐樹/ひこーき雲/馬と魚/市村マサミ/鯉鮎亭ボタン/露の新幸/ひとりナマステ/デジタルケイタ

9/17 Mele
広島綾子(東京)/はあとぶれいく/辰巳慶一/滝口ナオシゲ/

9/25 エレバティ
岩井わい/ キタ(than) /玉木英雄(キリングマネーズ)

10/1 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

10/2 Mele
朝倉祐太(モンスターロシモフ)/cue/マロニエ堂/橋村恭平

10/11 そぶら山荘
<ハミングバードフェスティバル>

10/23 太陽と月
阿木伸雄/萌えもえにゃんにゃん/藤本歩美

10/25 ライヴ喫茶 亀
<デジ亀寄席>
つづら/まとばっくす/桐のはこぶた/桐のぎりぎり/女御亭伝喜
企画・構成 高田豪

10/30 プカプカ
<生音ライブ>

11/6 Mele
口石和人(サンドバックス)/マロニエ堂/滝口ナオシゲ/市川与一

11/7 パルチザン
Capo

11/23 太陽と月
<第3回 よせて寄席>
鯉鮎亭ボタン/三名/ロック亭メロディ/Muicy

11/27 エレバティ
バカ力/しんぐべー(黒色青年)/ぴろ男爵

12/3 セラー
<アメ村フォークジャンボリー>

12/4 BlueEyes
立川玄/ゆとリズム♨︎

12/13 太陽と月
不二才/小泉洋平/矢本健士

12/19 音家松林商店
方々/儀間博幸/THE★わたる

12/21 パルチザン
奥村由希

12/30 Mele
<メレメレ忘年会>

1/5 エレバティ
市村マサミ/進藤宏希/リー・ルード/吉見拓哉

1/17 太陽と月
<新春!第四回 よせて寄席>
鯉鮎亭ボタン/三名/夕凪亭あおひげ

1/18 酔夏男
<新春ホームラン王決定戦>

1/21 Mele
THE HOT TiMES/あうんさん・すうじぃ/Risa, Steg & Mayers

2/12 パルチザン
杉本ユーイチ

2/14 Cafe&BAR 大丈夫
<第1回大丈夫杯 大喜利選手権>
やっさんブル/あまっぺ(タロッツ)/Fワラさん/なべちゃん(Lainy J Groove)/わんぱく清水/大喜利司会:カジワラコウジ

2/18 tora
まえざわけんいち/快賊guld+/あわめ/芽衣子

2/27 酔夏男
岡部洋子/サワラデザート/藤井えい子/あさじ

2/29 Mele
口石和人(サンドバックス)/雪盗境士/シモヤンツジヤン/ナガタヨシキ

3/3 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

3/17 エレバティ
キタ(than)/びばオチアイ/kitabow/ビリーボーイ

3/19 BlueEyes
浮浪雲/VJ☆脱肛/寅(富山)/登山正文(私の思い出)

3/26 太陽と月
沸き出せ!温泉ズ/大島圭太/キタ(than)

4/2 クラブウォーター
イッポンマツ/小川アキオ/モンキーサイクル/方々(HOBO)&みっちゃん&長芳弘

4/13 ネガポジ
ヘテロズ/永倉彩乃/Novelman

4/22 セブンデイズ
<真下梓レコ発>
真下梓/石田千尋

4/29 ファンダンゴ
<パルチザン11周年イベント>

5/3 ライヴ喫茶「亀」
つづら/まとばっくす/泥亀亭ヤング/山田とし

5/14 Cafe&BAR 大丈夫
マサ・タケダ/モロボシキルオ

5/17 酔夏男
田高健太郎/傷心の松/サワラデザート/藤山拓

5/20 Mele
<メガネのスリーマン>
マロニエ堂/ムッケンナガノ

5/22 宙空Bar テオ
<宙空Barテオ こけら落とし寄席>
ジョン・リー・ふか丸/麻石家パンク

5/29 Cafe&BAR 大丈夫
<いつまでも世界は…>

6/2 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

6/10 tora
ハナウタ/山本悠介/畑歩/KEEWO

6/16 エレバティ
生き仏/見市雨桃/僕のカリフラワーちゃん/フラフープス

6/19 BARプカプカ
キウチユウスケ

7/12 太陽と月
方々(HOBO)/カオリーニョ藤原/外村伸二

7/16 Cafe&BAR 大丈夫
マサ・タケダ/モロボシキルオ/橋村恭平

7/24 居酒屋ほおずき
正垣祐樹

7/31 太陽と月
<第伍回 よせて寄席>
ナマス亭ひとり/ロック亭チリ紙/三名/罪華子

8/1 酔夏男
さかもとたかはる/岸っしゃん/下町ドンピシャーズ/市村マサミ/親斗

8/12 GURU×GURU
マサ・タケダ/モロボシキルオ

8/20-21
<ミエフェス vol.7>

8/30 エレバティ
町屋菊一/松本英二郎/吉見拓哉/スケモンのロング

9/1 セラー
<フォークジャンボリー>

9/3 tora ※落語
瀬戸楓太/市村順平/関大介

9/9 酔夏男
廣瀬義政/金丸亮太(雨市)/サコウイサオ/豊田梵

9/15 Mele
じゅん☆ONE/辰巳慶一/後藤明/山下ヒロシ(ラダー)/ツキミツカオリ

9/24 Ma-ha
<Moodoor vol.33>
Music:Tisavo/大停電(solo)/Tsukiko LOVE/シミズマサト
Live Paint:silsil/松田真哉/tsubasa./コジマユイ

10/2 プカプカ
<生歌ワンマン>

10/8 大丈夫
モロボシキルオ/橋村恭平/だいすけ/マサ・タケダ

10/15 パルチザン
いわいあや子/大石隼輔

10/21 tora
than/吉見拓哉

10/28 Mele
ザ・ディディディディーズ(東京)/NIAGARA BUILDING/THE PENNY LANES

10/30 太陽と月
<第六回よせて寄席>
鯉鮎亭ボタン/三名/ナマス亭ひとり/古今とこ頻ん尿

11/3 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

11/12 ReedCafe
大津光央

11/13 ほおずき
<ひやおろしと弾き語り>
マサ・タケダ

11/20 太陽と月
<ヒントのピント>
露の新幸/ひとりナマステ

11/22 Mele
吉見拓哉/ぴろ男爵/滝口ナオシゲ/辰巳慶一

12/3 大丈夫
マサ・タケダ/橋村恭平/高倉尚吾

12/12 Guru×Guru
429/星空じゅんこ

12/17 パルチザン
キタムラリョウ/ハグ林

12/21 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

12/30 Mele
<メレメレ忘年会>

1/6 酔夏男
藤山拓/よりえ/キタ(than)/市村マサミ

1/20 エレバティ
米谷考平/オータムス(単騎)/鈴本彰

1/23 酔夏男
ザ・サウスソース/立川玄/豊田梵/ユウキミリオンセラー/まえだけんた

1/29 太陽と月
<第七回 よせて寄席>
濁り酒二合/ナマス亭ひとり/サオリン城間

2/3 酔夏男
岡部謙吾/マサ・タケダ/さかもとたかはる/秋山カラスウリ

2/16 tora
ザ・ツイてるず/脳内麻薬/The Hula Foops/パン〜THE王様クジラ〜

2/18 パルチザン
いわいあや子/大石隼輔

3/8 ネガポジ
伯川修平/Nonsugar/Novelman

3/12 居酒屋ほおずき
じゃっく(イヌガヨ)

3/31 GURU×GURU
橋本進/ギターうなぎ

4/12 鮨処小町
Nの集落/マサ・タケダ

4/15 パルチザン
<シミズマサト独演会>

4/22 BARプカプカ
市村マサミ

4/29 ファンダンゴ
<パルチザン12周年イベント>
ジャカランタン/西島衛/浮浪雲/久保田和之/市村マサミ/マサタケダレディオデイズ/清水由貴/アフターアワーズ/ロマネ/らせん/Bacon

4/30 太陽と月
<第八回 よせて寄席>
野D/ミサイル亭濱野/ナマス亭ひとり/三名/魅多羅詩じゅん子

*-*-*-*-*-*-*-*-*
[ Profile ]
清水雅斗:かに座
*-*-*-*-*-*-*-*-*
カテゴリ
全体
ノーマルコラム
曲紹介
ライブ動画
ライブ情報など
長編小説的「YAKYU」
以前の記事
2017年 05月
2017年 04月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2015年 12月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 07月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 04月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
2004年 04月
2004年 03月
2003年 02月
2003年 01月
2001年 01月
検索
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
940号 「チャックが壊れて」
 買ったばかりのカバンのチャックが壊れた。

 それで僕はいま、修学旅行のことを思い出している。


 小学校の修学旅行、僕らの行き先は京都と奈良だった。初日の自由行動で京都の街を歩いていた僕らは、見るもの全てが新鮮に写る中、お土産物屋の木刀に目が留まる。見るもの全てが新鮮に写っているにも関わらず、木刀に目が留まってしまうのが少年の性だということは、当然みなさんも知っていることだろう。

 幾人かの同級生が、木刀を買っていた。それはけっこうな決断のはずだった。キーホルダーなどの小物と違い、木刀は大物だ。値段も高い。初日のこの段階で木刀に大金を使ってしまえば、奈良が丸ごとウインドーショッピングになる羽目にもなりかねない。何が目に留まろうとただ歯噛みするのみ。それがわかっていながら、この段階で木刀に大金を使ってしまうのが少年の性だということは、当然みなさんも知っていることだろう。


 僕もその少年のひとりだった。ひとりではあったが、僕の失敗は他の少年たちよりひとつ多かった。天の邪鬼の上に馬鹿だった僕は、ヌンチャクを買ってしまったのだ。

 大袈裟に書いてはいるが、実際のところこれはそう珍しいことではないだろう。どこのクラスにもひとりはいたんじゃないかと思う。天の邪鬼の馬鹿が。ヌンチャクを買った奴が。そういう人たちで今度オフ会でもしましょう。たぶんみんな夜型だから、深夜までどっぷりと。

 振り回せば振り回すほどかっこいい木刀に比べて、振り回せば振り回すほどからだが痛いのがヌンチャクだった。そして僕はいま、振り回せば振り回すほどこころが痛い暮らしぶりを酒で誤摩化しているおじさんになっている。何を言わせるのか。勢いで走り出したペンを創作意欲が向かうままに任せていたらこんなことになった。キーボード打ってんですけどね。


 チャックが壊れてヌンチャクのことを思い出したのも、今日がはじめてだった。
 
 

[PR]
# by lofibox | 2017-05-19 00:02 | ノーマルコラム
939号 「待ち望んだ日」
 3年前の春、これから訴える内容と同じテーマのことを、僕はここに書いている。が、もう一度書きたい。訴えたい。「メガネが曇らないマスク」について。

 これまで僕は「マスクの上部に針金のようなものが通っていて鼻にフィットさせることが出来、それによってメガネに空気が抜けず曇らないマスク」を使用していた。しかしそれでもメガネは曇った。「鼻の形がおかしいのかな?」などと僕は自分を疑いかけたが、他のメガネ人から話を聞いたところみんなも同様のマスクで曇っているらしく、とりあえず身体的特徴への疑いを晴らした僕は、「本当にメガネが曇らないマスク」の開発を待つ事にした。ここまでが3年前に書いた内容だ。


 そしてこの度、僕は見つけた。新しい機構を組み込んだマスクを。

 それは、「上部の鼻に被さる部分が目元まで伸びており、そこをメガネの鼻当てで押さえる事によってメガネに空気が抜けず曇らないマスク」だった。

 店頭でその商品を見た僕は「なるほど!」と手を打った。メガネ側のパーツである鼻当てを活かそうというのは新しいじゃないか。これこそまさに、僕が待ち望んでいた「本当にメガネが曇らないマスク」に違いない。僕はうきうきしながらそのマスクを購入し、それまで装着していた針金のマスクを外した。

 曇らないように慎重に呼吸をしていても尚、じわじわと曇ってきた針金マスク。でも、がんばってくれた方だよ。花粉が僕の鼻を刺激するようになったあの日から、僕らのメガネ&マスク戦争は始まったよね。あれから何年も経った。いろんなマスクを試したけれど、君がいちばんがんばってくれたんだ。サンキュー針金マスク。そっと上着のポケットにしまう。


 力強い季節の風が、すべての雲を吹き飛ばしたような、晴れやかな春の空。新たなマスクを装着しての一歩を踏み出した僕の視界は、三歩目で曇っていた。
 
 

[PR]
# by lofibox | 2017-04-06 18:43 | ノーマルコラム
938号 「少年のような心」
 世界最小の独立国、バチカン市国。

 カトリック教会の総本山であるこの地には数多くの秘密が隠されており、なんとSFファンタジーでお馴染み、あのタイムマシンの存在までまことしやかに噂されているという。

 そのタイムマシンと考えられている不思議なデバイスは、「クロノバイザー」と呼ばれているらしい。おお、なんいうカッコよさだろう。男の子のハートを鷲掴み。「クロノ・バイザー」とナカグロを入れてみたくなる程だ。


 こういうカッコよさにときめく少年のような心が、まだある。いい年をしてどうだろうと思わなくもないが、それよりも問題なのは、僕の中にそれとはまた別の少年のような心があって、そいつが僕にわざと「バカチン市国」と読み間違えさせて喜ぼうとしていることだ。

 自分でもどうかと思う。少年のような心も大概にしなくては。もっとしっかりしなくちゃいけない。冷静に、少しはクールにならないとダメだ。はじめてバリ島の地名に「キンタマーニ高原」を見つけて喜んだりときめいたりしたのは、もう何十年も前のことじゃないか。「バカチン市国」でニヤついている場合じゃないぞ!


 そう考えようとした僕をあざ笑うかのように、

 <関連記事:バチカンの聖職者の過激なゲイライフが発覚!>

 こんなことが書いてあるのだから、まったく、ばかちん聖職者には困ったものだ。
 
 
[PR]
# by lofibox | 2016-11-05 17:42 | ノーマルコラム
937号 「冷気が逃げる」
 小さい頃、冷蔵庫の扉を開けたままにしていると、「冷気が逃げる!」と怒られたものだ。

 みんなも一度ならず言われたことがあるのではないだろうか。あれから時は流れ、大人になった僕も、その頃の言いつけどおり冷蔵庫の扉はなるべく早く閉めるようにしている。「冷気が逃げる!」と思っている。

 しかし、ここで考えてみたい。なぜ冷気はそんなに冷蔵庫の中がいやなのだろうか。

 「逃げる」ということは、現在置かれている状況が耐え難いものである、ということだろう。扉が開いて暗い冷蔵庫に光が入り込んだ瞬間、わーっと逃げ出す冷気たち。そうだとするなら、その様はまるで脱走をしているようではないか。

 まちがいない。冷気は逃げ出す機会を伺っている。僕らが扉を閉めているその間、冷蔵庫の中では知られざる何かが行われているのだ。例えば冷気に対する非人道的な扱い。肉や魚や野菜たちが、主役は我々なのだと威張り散らして「もっと冷やせ!もっと冷やせ!」と、冷気に鞭を打っている様がありありと脳裏に浮かんで来る。

 そうなってくると、「むしろ積極的に冷気を逃がしてやりたい」という気持ちも出て来る。ひとりでも多くの冷気を逃がしてやって、走り去る背中を笑顔で見送り、振り向けば無理矢理に働かせていた冷気たちがいなくなってへたりこむ肉や魚が次々と腐っていく。なんとみじめな姿よ。だが、心は清々しい。僕はやるべきことをやったのだ。


 …これ以上こんなことを考えて時間を浪費することがないよう、冷気が逃げなくてもすむ世の中が早く来ればいいなと思う。それも違うけど。


[PR]
# by lofibox | 2016-10-31 23:47 | ノーマルコラム
936号 「ホテル」
 いまだくすぶる「ホテル」への特別な気持ち。

 先日、知人から「ホテルの中華料理店に行って来た」という話を聞く機会があったのだが、僕もいち庶民として「ホテル=高級」というイメージは根強い。レストランにしろパン屋にしろ、テレビ番組などで紹介されていても「ホテルに入っている」と聞くだけで接点を見失ってしまうし、言い換えれば「ホテルに入られてしまうともう手出し出来ない」という感じすらある。

 学生時代など、レトルトカレーのパッケージにある「ホテル風」の文字にくらっと来たものだし、クリーニング屋の店頭に力強く書かれていた「ホテル仕上げ」の文字に惹かれたこともある。なにがどうなると「ホテル仕上げ」なのか、僕は知らない。知らないけれど、ホテルの魔法を掛けてもらいたい。そういう「ホテルに入っている」ことへの特別な気持ちを、日常的に刺激され続けながら生きているのだ。ホテルに入っていない、僕の日常を。

 こうなったら、僕もなんとかしてホテルに入りたい。「あの人、ホテルに入ってるのよ!」などと巷でウワサされるようになりたい。そうしたらいろんなことがきっとうまくいく。話を飛躍させ過ぎておかしなことになった。
 
 
[PR]
# by lofibox | 2016-09-26 21:48 | ノーマルコラム