未知なる宇宙には、たくさんの不思議が詰まっている。
先日、NASAの火星探査機が撮影した火星表面の画像に、「細長いくねくねとしたヘビのようなもの」が写っていることが発見されたことを伝える記事を見つけた。
僕のぼんやりとした知識では、火星というのはなかなかに過酷な環境で、そこに生物は「いるのかもしれない」とか「いたのかもしれない」とか、そんなレベルの話だと思っていた。
ところが、この記事では「いるかいないか」という議論を飛び越えて、「ヘビなんじゃないか」ということを言っている。「火星人はおしなべてタコである」と考えられていたのもそう昔の話ではないが、それでもここに来て「ヘビなんじゃないか」という話になるとは思っていなかったので、僕はおどろいた。
記事中には、X氏なるなぜか匿名の理学博士の解説もあり、それによれば「ヘビのような複雑な生物が生存している可能性は低いと思う」とのことだった。僕としても、最初に発見される生物ってもっとこうアメーバ的な、微生物のイメージだったので、「そうだよなあ」と頷きかけたのだが、「しかし、可能性の一つとしては」と前置きした上で、
「ウナギかもしれない」と。
未知なる宇宙には、たくさんの不思議を自由に詰めることが出来る。
そして人類は、それをロマンと呼んでいるのだ。