生乾きの与太話をモゾモゾと書いてます。読んだアナタの口元が、「ふにゃ」と緩めばしてやったり。日常の隙間にご覧あれ。
by lofibox
シミズマサトの音楽・落語の予定はこちら
◆シミズマサトFacebookページ◆


【メールを送る】
イベントのお問い合わせや感想など、お気軽にどうぞ。
カテゴリ
全体
ノーマルコラム
曲紹介
ライブ動画
ライブ情報など
長編小説的「YAKYU」
以前の記事
2018年 08月
2018年 02月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2015年 12月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 07月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 04月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2004年 08月
2004年 07月
2004年 04月
2004年 03月
2003年 02月
2003年 01月
2001年 01月
検索
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
937号 「冷気が逃げる」
 小さい頃、冷蔵庫の扉を開けたままにしていると、「冷気が逃げる!」と怒られたものだ。

 みんなも一度ならず言われたことがあるのではないだろうか。あれから時は流れ、大人になった僕も、その頃の言いつけどおり冷蔵庫の扉はなるべく早く閉めるようにしている。「冷気が逃げる!」と思っている。

 しかし、ここで考えてみたい。なぜ冷気はそんなに冷蔵庫の中がいやなのだろうか。

 「逃げる」ということは、現在置かれている状況が耐え難いものである、ということだろう。扉が開いて暗い冷蔵庫に光が入り込んだ瞬間、わーっと逃げ出す冷気たち。そうだとするなら、その様はまるで脱走をしているようではないか。

 まちがいない。冷気は逃げ出す機会を伺っている。僕らが扉を閉めているその間、冷蔵庫の中では知られざる何かが行われているのだ。例えば冷気に対する非人道的な扱い。肉や魚や野菜たちが、主役は我々なのだと威張り散らして「もっと冷やせ!もっと冷やせ!」と、冷気に鞭を打っている様がありありと脳裏に浮かんで来る。

 そうなってくると、「むしろ積極的に冷気を逃がしてやりたい」という気持ちも出て来る。ひとりでも多くの冷気を逃がしてやって、走り去る背中を笑顔で見送り、振り向けば無理矢理に働かせていた冷気たちがいなくなってへたりこむ肉や魚が次々と腐っていく。なんとみじめな姿よ。だが、心は清々しい。僕はやるべきことをやったのだ。


 …これ以上こんなことを考えて時間を浪費することがないよう、冷気が逃げなくてもすむ世の中が早く来ればいいなと思う。それも違うけど。


[PR]
by lofibox | 2016-10-31 23:47 | ノーマルコラム
<< 938号 「少年のような心」 936号 「ホテル」 >>