サスガの僕も少し動揺している。めじゃありぃぐでは9人でやきゅうをしているだなんて。そんな話は聞いた事がないぞオヤジテメー本当なんだろうなと疑いかけたが、よく考えなくても僕が勝手に考えた「やきゅう」であるからして初耳も何もあったもんじゃない、という事を考えるまもなくオヤジの胸ぐらを掴みにかかってしまったぐらい動揺している。
「しかしまぁなんだなぁオヤジよ。9人で打って投げて打って投げてなんて、そんなに人数が居る必要があるのかい」
無駄なんじゃないのかい。
「いやいや、もっといろんなルールがあって、投げて打って守って走って、奥深いルールがあるんですよダンナ」
虚勢をはってみたが、見事にやぶへびだった。ていうかさぁ。ええええ、奥深いったって、これ以上どう掘り下げるっていうのさ。打たれないように全力でモルォを投げ、打てるように全力でポリエステルを振る。それ以外に何があるというのか。
「なんでも、投げるぼぅるが曲がったりするらしいですよダンナ」
ば、ばぁ ぼぅるっていうのはあれだろう、モルォの事だろう。「曲がる」ってなんだ。何が曲がるんだ。何度曲がるんだ。7度くらいか。意味がわからない。
はっ も、もしや
「す、するとなんだ、打つ方のヤツらも何かしら凄かったりするのか」
「ええ、ええ。1000万パワーぐらいは、あるみたいですよ」
まいったなぁ
バッファローマン並かぁ