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武田信玄は水洗トイレを使用していたらしい。
館の裏を流れる川の水を利用していたそうだが、まぁ細かい仕組みはよくわからない。これは、特に必要があったわけではないが、なんとなく歴史上の偉人について調べ物をしていてわかった話である。僕はこういう意味のない調べ物をよくしている。
なぜ武田信玄が水洗トイレを使用していたかまでは書いてなかったが、とにかくおケツを清潔にしたい理由が何かしらあったのだろう。痔をわずらっていたとか、そういうことかもしれない。
そして特筆すべきはこの話だ。
武田信玄はこの水洗トイレを『山』と呼び、用便を足したり、書斎に使ったりしていたという。うんこをひねり出す部屋と書斎を一緒くたにするというのは、なかなか常人には出来ない発想ではなかろうか。
さらに、家臣の者が「なぜ厠(かわや)を山と呼ぶのですか」と尋ねたところ、信玄は「山には常に、草木(臭き)が絶えぬから」と、うまいこといっているのだ。なにいってんだ信玄。
こういう冗談じみた一面が、『甲斐の虎』と恐れられた所以だとしたら最高だと思う。