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電車内で下半身を露出したとして、男性が逮捕されたという記事を読んだ。
まったくおかしな人が増えている昨今、この類の話はめずらしくなくなってきている。なのに、なぜ今更この記事に注目したのか。その理由は逮捕された男性の供述内容にある。
「うっかりやってしまった」
この男性は『うっかり』というものを正しく認識出来ているのか。まずそこから問いたい。日頃様々なうっかりと戦っているこの僕が考えても、『電車内でうっかり下半身を露出してしまう状況』というのは、余りにもハードルが多い。
・寝ぼけてうっかりパンツを履き忘れる
・チャックが壊れているズボンをうっかりと履いてしまう
・うっかりベルトを締め忘れた
・ぶら下がっているものへの違和感にもうっかり気づかないまま電車へ
朝からうっかりフォーカード。しかも4つめにもなると、うっかりの守備範囲を超えてしまいそうなミラクル感も漂っている。
記事には詳しいことは書いてなかったが、もし本当にこんなフォーカードを達成してしまった顛末なのだとしたら、僕には彼を責められないかもしれない。
冗談でもなんでもなく、毎朝自転車に乗って会社に向かう際、最初の角を曲がるまでに『自分がちゃんとズボンを履いているか』をチェックする癖を意図的につけている僕なのだから。