細かい内容はよくわからないのだが、世界初の「コスプレイヤーの専門学科」を開講する学校があるらしい。
卒業した後にどうなることを目指すのか、誰が先生を務めるのか。コスプレに関しては素人の僕にはわからないことだらけの話だが、やはり専門として学ぶからにはディテールへのこだわりが大切だと思う。
例えば、OLのコスプレひとつするにも、シャツやタイトスカートに針金か何かを仕込んで、始発電車でグッタリしているOLの服装の乱れ方など、きっちりと再現出来ると良いだろう。さらに、それが「徹夜で仕事をした後」なのか、「べろんべろんに酔っ払って同僚のイケメンにダンク決められた後」なのか、そのあたりまで見る側に伝えることが出来れば立派なものだ。
また、クラスの中にはだいたいひとりやふたり、「人と同じではイヤだ」という天邪鬼な人種がいて、この辺の人種は半年もすると「今日は田中さんのコスプレよ」なんて、隣の席の子と同じ格好をしてきたりするからタチが悪い。
鼻息荒くアンチを気取ってみたものの、それが遠い昔に流行した「ペアルック」という世にも恥ずかしい状態であることに気づけていないという、実に情けない話である。
課題の期限ギリギリになっても何も準備しておらず、仕方がないんで普段通りの格好で現れて曰く、「僕は僕のコスプレをしました」なんて、哲学者風な屁理屈をこねるヤツもいそうだ。