テレビに、「ちょいワルオヤジ」の第一級サンプルであるジローラモが出演していたのだが、
番組中にジローラモが語った父からの教え、格言が気になった。
「男の胸毛は孔雀の羽」
おそらくラモ父は、「胸毛のセクシーさ」だとか、そういうことを息子に教えたかったんだと思うが、例えるモノが飛躍しすぎていて肝心の意図がどこかへすっ飛んでいるこの格言。胸毛を大事に思うがあまり、つい孔雀の羽まで格を上げてしまったが、胸毛はあくまで胸毛である。がんばっても「ハトの背中」ぐらいがせいぜいという気もする。
とはいえ、この飛躍のさせ方はなかなか面白いので、僕も似たような格言をいくつか考えてみた。
「男の鼻毛は獅子の鬣(たてがみ)」
飛び出しているのは雄々しさの証。気にすることなどない。
「男の放屁は龍の咆哮(ほうこう)」
鳴り響いてこその咆哮、上品にスカしている場合ではない。荒々しくぶちかませばいい。
だらしなさに都合のいい男の格言をでっち上げてみたところで、最後にこれの女バージョンでおあとをよろしく締めましょう。
「女の美人は猿の木登り」
めったなことでは落ちません。