泡タイプのハンドソープは、ボトルの中が四次元空間になっている。
唐突になんなんだとお思いだろうが、みんなもそう考えたことはないだろうか。僕は、あのプッシュする度に出てくる泡の感触に、不思議と終わりをイメージ出来ないでいる。
そうだ、きっとこのボトルの中は四次元の空間になっていて、泡はどこか別の場所から供給されているに違いない。例えばそう、半永久的に稼動しているオートメーションな泡工場がどこかにあって、そこと繋がっているんだ。
ということは、うっかりボトルに穴を開けたりしたら大変なことになるぞ。そこから四次元が這い出してきて、あたり一面が四次元になってしまう。そしたら僕はそのまま四次元の住人になって、時々四次元をまさぐってくる白くて丸い手に怯えながら生きるんだ。なんて恐ろしいんだろう。
とあぁそんな感じで、「ハンドソープは泡タイプに限るよ」ということを、僕は言いたいのであります。