朝の通勤途中に、幼稚園児と思しき集団とすれ違うことがある。
どこかにお出かけをする途中なのだろう、ワイワイとはしゃいでいる子どもたちは実にかわいらしい。ただ、やはり引率の保育士さんは大変そうで、ひっきりなしに声を張って子どもたちがはぐれないよう気を配っているのがわかる。
今朝すれ違った集団は、特に子どもたちに落ち着きがなかったようで、信号待ちの間、なかなかじっとしていてくれないようだった。
「わー、こりゃまた骨が折れそうだな」などと思ってみていると、いきなり保育士のお姉さんが、
「毛っガーニ! 毛っガーニ! 毛っガーニ!」
と、手を叩きながら子どもたちを煽りはじめた。
僕は度肝を抜かれたけれど、子どもたちは大喜びで『毛ガニコール』に参加。信号待ちの間、誰ひとりはぐれることなく一丸となっての毛ガニコールで、保育士さんは悠々と子どもを引率していく。
プロの仕事を拝見させて頂きました。ごちそうさま。