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全体ノーマルコラム 長編「YAKYU」 以前の記事
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磯の香りが生臭い軟体動物、ブリスケ。
エロエロエロエロエロエロ、入れえ茜。 山田弟、日向タケシ。 ドヤ街のゴロ巻きをこうもキレイに集めてしまったものだ。社会において彼等を受け入れる体制が出来ている共同体が、うぐいす以外にあるのか。ウチは変人ホームか。そんな言葉を作るな俺。 さて、実はこの一連のフリーエージェント騒動だか朝まで生ドラフト会議だか、これで終わりではなかった。 ブリスケ、入れえ茜、タケシがうぐいすを訪れた翌日の朝、暴れ馬鹿達の手綱を握り締めなんとか練習をはじめた僕の所に、またもや入団希望者が現れたのだ。言うまでもなく「またか」と思った僕は一瞬うなだれた。自分で言うのもなんだが、正直無理ないと思う。 しかし、大柄で一見強面なその男は、 「風雲ながれと申す」 と、自己紹介したのだ。 ・・・まともだ。 掃き溜めになんとやらとはこの事ではないのか。どうなんだ昔の偉い人よ。ええ?反論の余地などあるまい。だってまともなんだもの! いや、確かに一癖か二癖か、なんなら七癖ぐらい持ってそうではあるけれど、普通じゃないのと変態なのはイコールではない。普通じゃないけどまとも。そういうのがあってもいいじゃないか。というかそういうのがないと話が続かない。ボケ倒しになるだろうが。 そういえば私空振丸と同姓じゃないか。風雲じゃないか。まともな事へのインパクトが強すぎて普通にスルーしてたよ。うふふうん 幻さんと並ぶまともな人材を得て、早速新加入のながれにもバカ2人分の手綱を任せた。非常に助かる。助かるんだが、さすがにのっけからアンディと16エモンはきつそうだ。最も、一番僕が握りたくない手綱を押し付けた感があるのは否めない。というか濁すまでもなく、それが真実だ。スマン!いい汗かいてくれ!頼む! 日も高くなり、お寺の鐘が鳴り響いた。正午である。 「休憩してメシにすっかー」 朝から練習詰めなので、さすがに皆腹が減ったようだ。アンディの腹の虫がシャウトしてるのが聞こえる。僕も木陰に腰を下ろし、一息ついた。 「おーーーーーーーーい」 ん?どこからか男の声が 「さーーーーとなーーーーーーーー」 さとなというと、あれじゃないか。ウチのアマテルの事だろう。 「ココだよーーーーーーーーーーーーーーーー」 あれっ アマテルも返事してる。 「お弁当作ってきたよーーーーーーーーーーーーー!」 えっ?
by lofibox
| 2003-01-04 13:32
| 長編小説的「YAKYU」
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