生乾きの与太話をモゾモゾと書いてます。読んだアナタの口元が、「ふにゃ」と緩めばしてやったり。日常の隙間にご覧あれ。
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*-*-*-*-*-*-*-*-*
◆ライブ情報◆
────
7/26(水)
心斎橋「パルチザン」
w/磯崎陽平(50/50's)
開場19:30/開演20:00/¥1500(1ドリンク付)
────
8月3日(木)
日本橋「太陽と月」
<居酒屋シミズ>
19時開店予定
────
8月6日(日)
塚本「エレバティ」
w/槇平れん/市場寿司郎/米谷考平/シンコウズ
開場18:00/開演18:30/adv¥1500/door¥2000(1dr別途)
────
8/19→20(土・日)
三重 豊津上野「海の家ええかげん」
<ミエフェス。vol.8>
開場10時/開演11時
────
8/21(月)
名古屋 池下「GURU×GURU」
開場19:30/開演20:00/¥1500(要1ドリンク注文)
出演:シミズマサト/稲造/他
────
8/27(日)
東心斎橋「居酒屋ほおずき」
<日本酒と落語の会>
出演:古今とこ頻ん尿/ナマス亭ひとり
開演:18時(各一席ずつ)
────
9/24(日)
東心斎橋「居酒屋ほおずき」
<日本酒と弾き語りLive」
出演:いわいあや子/シミズマサト
1部開演:18:00〜/2部開演:19:30〜/¥投げ銭
────
(敬称略)

*-*-*-*-*-*-*-*-*

↓文庫本が出来ました↓

あまりに少ない初版数に、出来たその日から品切れ中。増刷に向けて労働します。とほほ。

*-*-*-*-*-*-*-*-*

◇終了したライブ◇
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1/7 シルバーウイングス
関口哲也/立川玄

1/11 太陽と月
前原淳平/川内聡一朗/ショウジョウハイライト

1/24 かつおの遊び場
半田悦久/ひとりナマステ/rufflls

1/26 ワンドロップ
森口英彦/磯山達也/

1/30 太陽と月
岡田真美/かるちん/萌えもえにゃんにゃん

2/3 エレバティ
新巻和樹/岩井わい/きたぼー

2/5 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

2/12 Mele
井戸正太/後藤明/おはるの時間/陸奥拳

2/14 太陽と月
ベベルとエンボス/記憶ソーダ/lee:no

2/18 酔夏男
町田直隆/岸っしゃん/ぶすぶりっこ/キャミストリー/石田千尋

2/20 パルチザン
田渕光成

4/12 Brothers & Sisters
lee:no/稲田一馬/

4/23 Mele
口石和人(サンドバックス)/柴田太尊/辰巳慶一/山下ヒロシ(ラダー)

4/25 パルチザン
堀田ダチオ

4/29 ファンダンゴ
<パルチザン10周年記念イベント>

5/1 アヒルノ
<リニューアルパーティー>

5/2 パルチザン
カシダ

5/3 太陽と月
<第一回よせて寄席>
鯉鮎亭ボタン/ロック亭チリ紙/ロック亭ルーズ/三名/ひとりナマステ(ギター漫談)

5/13 エレバティ
フラフープス/礒野聖矢/Theムッシュビ♂ト

5/17 テハンノ
seiji/山田智史/トウギシカズヤ

5/24 太陽と月
小泉洋平/CAT FISH KING/ミッキー大畠

6/4 Mele
UpperSixx/Beg/ナガタヨシキ/ytakeko(oops! here I go again)

6/18 酔夏男
金丸亮太(雨市)/キタ(than)/さかもとたかはる

6/20 Mele
<Barプカプカ20周年記念ライブ>

6/26 太陽と月
Katsu/福重ユキオ/Tiny

7/3 エレバティ
石の拳/THE HOT TiMES/モンゴリアンダイナマイツ/見市雨桃

7/16 Mele
井戸正太/moca/辰己慶一/UpperSixx

7/20 太陽と月
<第二回よせて寄席>
鯉鮎亭ボタン/三名(みつな)/猪家熊吉/ミサイル濱野/おぎの信号/露の新幸

7/28 パルチザン
<実機なき戦い>
登山正文 VS シミズマサト ツーマンライブ

7/29 酔夏男
『背筋も凍る怖い話大会〜絶対にSNSにはあげられない〜』
じゃっく

7/31 気仙沼まただいん
鯉鮎亭ボタン/くぼ&みのうら/Tender and Paul.Naru

8/4 ネガポジ
谷直也(gue)/リュウジ/伴野一輝

8/15 海の家 ええかげん
<ミエフェス Vol.6>

8/22 VOXhall
町田直隆/マルヤマトモコ/キチュウ

8/25 テハンノ
「悠」/くビれ/

8/28 太陽と月
キタ(than)/バニーマツモロ/siva

9/13 太陽と月
シミズマサト主催イベント
<エンゲイミュージアム>
じゃっく(イヌガヨ)/正垣祐樹/ひこーき雲/馬と魚/市村マサミ/鯉鮎亭ボタン/露の新幸/ひとりナマステ/デジタルケイタ

9/17 Mele
広島綾子(東京)/はあとぶれいく/辰巳慶一/滝口ナオシゲ/

9/25 エレバティ
岩井わい/ キタ(than) /玉木英雄(キリングマネーズ)

10/1 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

10/2 Mele
朝倉祐太(モンスターロシモフ)/cue/マロニエ堂/橋村恭平

10/11 そぶら山荘
<ハミングバードフェスティバル>

10/23 太陽と月
阿木伸雄/萌えもえにゃんにゃん/藤本歩美

10/25 ライヴ喫茶 亀
<デジ亀寄席>
つづら/まとばっくす/桐のはこぶた/桐のぎりぎり/女御亭伝喜
企画・構成 高田豪

10/30 プカプカ
<生音ライブ>

11/6 Mele
口石和人(サンドバックス)/マロニエ堂/滝口ナオシゲ/市川与一

11/7 パルチザン
Capo

11/23 太陽と月
<第3回 よせて寄席>
鯉鮎亭ボタン/三名/ロック亭メロディ/Muicy

11/27 エレバティ
バカ力/しんぐべー(黒色青年)/ぴろ男爵

12/3 セラー
<アメ村フォークジャンボリー>

12/4 BlueEyes
立川玄/ゆとリズム♨︎

12/13 太陽と月
不二才/小泉洋平/矢本健士

12/19 音家松林商店
方々/儀間博幸/THE★わたる

12/21 パルチザン
奥村由希

12/30 Mele
<メレメレ忘年会>

1/5 エレバティ
市村マサミ/進藤宏希/リー・ルード/吉見拓哉

1/17 太陽と月
<新春!第四回 よせて寄席>
鯉鮎亭ボタン/三名/夕凪亭あおひげ

1/18 酔夏男
<新春ホームラン王決定戦>

1/21 Mele
THE HOT TiMES/あうんさん・すうじぃ/Risa, Steg & Mayers

2/12 パルチザン
杉本ユーイチ

2/14 Cafe&BAR 大丈夫
<第1回大丈夫杯 大喜利選手権>
やっさんブル/あまっぺ(タロッツ)/Fワラさん/なべちゃん(Lainy J Groove)/わんぱく清水/大喜利司会:カジワラコウジ

2/18 tora
まえざわけんいち/快賊guld+/あわめ/芽衣子

2/27 酔夏男
岡部洋子/サワラデザート/藤井えい子/あさじ

2/29 Mele
口石和人(サンドバックス)/雪盗境士/シモヤンツジヤン/ナガタヨシキ

3/3 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

3/17 エレバティ
キタ(than)/びばオチアイ/kitabow/ビリーボーイ

3/19 BlueEyes
浮浪雲/VJ☆脱肛/寅(富山)/登山正文(私の思い出)

3/26 太陽と月
沸き出せ!温泉ズ/大島圭太/キタ(than)

4/2 クラブウォーター
イッポンマツ/小川アキオ/モンキーサイクル/方々(HOBO)&みっちゃん&長芳弘

4/13 ネガポジ
ヘテロズ/永倉彩乃/Novelman

4/22 セブンデイズ
<真下梓レコ発>
真下梓/石田千尋

4/29 ファンダンゴ
<パルチザン11周年イベント>

5/3 ライヴ喫茶「亀」
つづら/まとばっくす/泥亀亭ヤング/山田とし

5/14 Cafe&BAR 大丈夫
マサ・タケダ/モロボシキルオ

5/17 酔夏男
田高健太郎/傷心の松/サワラデザート/藤山拓

5/20 Mele
<メガネのスリーマン>
マロニエ堂/ムッケンナガノ

5/22 宙空Bar テオ
<宙空Barテオ こけら落とし寄席>
ジョン・リー・ふか丸/麻石家パンク

5/29 Cafe&BAR 大丈夫
<いつまでも世界は…>

6/2 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

6/10 tora
ハナウタ/山本悠介/畑歩/KEEWO

6/16 エレバティ
生き仏/見市雨桃/僕のカリフラワーちゃん/フラフープス

6/19 BARプカプカ
キウチユウスケ

7/12 太陽と月
方々(HOBO)/カオリーニョ藤原/外村伸二

7/16 Cafe&BAR 大丈夫
マサ・タケダ/モロボシキルオ/橋村恭平

7/24 居酒屋ほおずき
正垣祐樹

7/31 太陽と月
<第伍回 よせて寄席>
ナマス亭ひとり/ロック亭チリ紙/三名/罪華子

8/1 酔夏男
さかもとたかはる/岸っしゃん/下町ドンピシャーズ/市村マサミ/親斗

8/12 GURU×GURU
マサ・タケダ/モロボシキルオ

8/20-21
<ミエフェス vol.7>

8/30 エレバティ
町屋菊一/松本英二郎/吉見拓哉/スケモンのロング

9/1 セラー
<フォークジャンボリー>

9/3 tora ※落語
瀬戸楓太/市村順平/関大介

9/9 酔夏男
廣瀬義政/金丸亮太(雨市)/サコウイサオ/豊田梵

9/15 Mele
じゅん☆ONE/辰巳慶一/後藤明/山下ヒロシ(ラダー)/ツキミツカオリ

9/24 Ma-ha
<Moodoor vol.33>
Music:Tisavo/大停電(solo)/Tsukiko LOVE/シミズマサト
Live Paint:silsil/松田真哉/tsubasa./コジマユイ

10/2 プカプカ
<生歌ワンマン>

10/8 大丈夫
モロボシキルオ/橋村恭平/だいすけ/マサ・タケダ

10/15 パルチザン
いわいあや子/大石隼輔

10/21 tora
than/吉見拓哉

10/28 Mele
ザ・ディディディディーズ(東京)/NIAGARA BUILDING/THE PENNY LANES

10/30 太陽と月
<第六回よせて寄席>
鯉鮎亭ボタン/三名/ナマス亭ひとり/古今とこ頻ん尿

11/3 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

11/12 ReedCafe
大津光央

11/13 ほおずき
<ひやおろしと弾き語り>
マサ・タケダ

11/20 太陽と月
<ヒントのピント>
露の新幸/ひとりナマステ

11/22 Mele
吉見拓哉/ぴろ男爵/滝口ナオシゲ/辰巳慶一

12/3 大丈夫
マサ・タケダ/橋村恭平/高倉尚吾

12/12 Guru×Guru
429/星空じゅんこ

12/17 パルチザン
キタムラリョウ/ハグ林

12/21 セラー
<アメリカ村フォークジャンボリー>

12/30 Mele
<メレメレ忘年会>

1/6 酔夏男
藤山拓/よりえ/キタ(than)/市村マサミ

1/20 エレバティ
米谷考平/オータムス(単騎)/鈴本彰

1/23 酔夏男
ザ・サウスソース/立川玄/豊田梵/ユウキミリオンセラー/まえだけんた

1/29 太陽と月
<第七回 よせて寄席>
濁り酒二合/ナマス亭ひとり/サオリン城間

2/3 酔夏男
岡部謙吾/マサ・タケダ/さかもとたかはる/秋山カラスウリ

2/16 tora
ザ・ツイてるず/脳内麻薬/The Hula Foops/パン〜THE王様クジラ〜

2/18 パルチザン
いわいあや子/大石隼輔

3/8 ネガポジ
伯川修平/Nonsugar/Novelman

3/12 居酒屋ほおずき
じゃっく(イヌガヨ)

3/31 GURU×GURU
橋本進/ギターうなぎ

4/12 鮨処小町
Nの集落/マサ・タケダ

4/15 パルチザン
<シミズマサト独演会>

4/22 BARプカプカ
市村マサミ

4/29 ファンダンゴ
<パルチザン12周年イベント>
ジャカランタン/西島衛/浮浪雲/久保田和之/市村マサミ/マサタケダレディオデイズ/清水由貴/アフターアワーズ/ロマネ/らせん/Bacon

4/30 太陽と月
<第八回 よせて寄席>
野D/ミサイル亭濱野/ナマス亭ひとり/三名/魅多羅詩じゅん子

5/8 酔夏男
藤山拓/320/傷心の松/飛松正輝/オガサワラヒロユキ

5/11 BEATLE
<フォークジャンボリー>

5/26 エレバティ
吉見拓哉/びばオチアイ/siva/岩井わい

6/4 朝日温泉
<銭湯に行こう!Vol.6>

6/10 パルチザン
いわいあや子/大石隼輔

6/13 パルチザン
<落語三人会>
武田家酔ん愚/濁り酒二合

6/16 tora
芽衣子/おーやなち。/武内太一

6/18 プカプカ
磯崎陽平(50/50's)

7/1 酔夏男
もりやまかずひさ/じゃっく(イヌガヨ)/岡部謙吾(イヌガヨ)

7/8 Mele ※シミズ楽隊にて
THE HI HAT WHISKY/ザ・サンダーボーイズ

7/12 ロフトプラスワンウエスト
<御SHOW会LIVE 第三夜>
徳永由希/なかのいくみ/あんどーまいか/山本新/ぼけなすび(ヒミツノミヤコ)

7/21 酔夏男
市村マサミ/豊田梵/キタ(than)/井上聖悟


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335号 「エレベーターアクション」
────────────────────────────
 会社のエレベーターの”閉じるボタン”に、日々悩まされている。

 そのエレベーターは、閉じるボタンを押してから実際に扉が閉まり始めるまで、えらくもったいつける仕様になっており、そのタイムラグは約4~5秒だ。そのライムラグが及ぼす影響はというと、例えば次のようなシチュエーションがある。


 エレベーターというと、乗り込んだときにひとりの場合は早々に閉じるボタンをプッシュすると思うが、そのタイムラグの4~5秒は手持ち無沙汰だし、更に足跡なぞ聞こえようものならいよいよ心拍数が高まってくる。

 閉じるボタンはもうプッシュ済みであるから、あと2秒もすれば扉は閉まり始めるけれど、どうだろう?この足音はエレベーターに乗りたいひとの足音なのだろうか。もしそうだとしたら、今すぐ開けるボタンを押して待機するべきではないのか。そうだ、それが親切というものだ。

 ポチッ ゴォーーン

 閉じかけていた扉がまた開くと、その足跡の主は僕の視線の先を真横に通り過ぎていった。横目でチラリとこちらを見たのを僕は見逃さない。ぽっと頬を赤らめる。なんだか恥ずかしい。


 誰かが先に乗っているところに後から乗り込んだ場合も、自分の降りたい階のボタンを押してから閉じるボタンをポチッと押すが、やはりなかなか閉まらない。

 その4~5秒の間、僕は「キミキミ、閉じるボタンを押したまえよ」という視線にさらされるのだ。

 その緊張感に負けて、もうプッシュ済みの閉じるボタンをもう一度押してしまったりもするけど、それはそれで、「もしこのひとが関東の人だったら、大阪の人間はせっかちだなあ、何度もボタンを押したりして。」とか、思われてはいないだろうか、と、やっぱり落ち着かないのである。
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by lofibox | 2006-03-29 20:01 | ノーマルコラム
334号 「例えばこんな短い話」
 僕が誰かを想うとき、心のなかは空き缶が転がるだけで寂しくなるぐらい繊細になって、それが君を想っているんだとしたら、その転がる空き缶の音に橙色の夕暮れもくっついてくる。

 あまり寂しさが加速すると僕はなあんにもできなくなるので、橙色の陽が落ちるまえに、僕は誰かを想うのをやめるんです。ぺろっと舌を出したら頭をぽりぽりと掻いて、「まいっちゃうぜ」とかポツリこぼしながら、誤魔化せるだけ誤魔化した気持ちの残りカスとも、きれいにサヨナラしちゃいます。 例えば、ね。
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by lofibox | 2006-03-27 04:06 | ノーマルコラム
333号 「伊藤家の食卓を待て」
 新品のティッシュを卸すとき、いつも一枚目をびりっと破いてしまう。

 きゅうきゅうに詰まった一枚目。端っこを掴んでひっぱると、びりっと破けて半端な破片だけが手元に残る。残りの部分を引っ張りあげて、なんとなくまとめて鼻をかむ。チーン。

 このなんともいえない「だーっ」って感じを次こそは予防しようと思うんだけど、新品のティッシュを卸すときっていつもだいたい焦っている。鼻水が出かけたり、何かがこぼれたりして、ティッシュを取ろうと空っぽの箱に指を突っ込むものの、下の感触がティッシュの柔らかさでないことに気づいて、「あぁ、ティッシュない!」

 あたふたと納戸を探して、新品のティッシュを取り出し、表の穴を開けて、一枚目のティッシュを掴んだ頃にはもう、「破けるかもしれない」という緊張感はない。安堵の表情を浮かべながら、景気よくティッシュを引っ張るのだ。

 「びりっ」

 あぁ、僕はこれからの人生、あと何回このパターンで自分のそそっかしさを省みるのだろう。

 僕よ、私よ。「このままではいけない」と思うなら、まずしなくてはいけないことは毎週火曜日にテレビ欄の19時をチェックすることだ。
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by lofibox | 2006-03-24 17:18 | ノーマルコラム
332号 「リサイクルハート」
 今の部屋に引っ越してもうすぐ1年になるが、最初に描いた「この部屋の理想系」には2人掛けぐらいのソファが必要である。ゆったりとくつろげるヤツだ。

 先月は少しお金に余裕が出たので、部屋を理想系に近づけるべく、2人掛けのソファを探してよく利用するリサイクル屋数件を回った。

 そして最後に訪れた店は、その中でも最も広く品数も多い、期待の大きな店だった。


 2人掛けのソファがだいたい5000円からある。しかし色が気に入らない。もう少し値が張るものは、色は良いんだけど形状が理想系とは程遠い。

 まぁ初日からいきなり理想通りのものが見つかるとは僕も思ってはいなかったが、ソファの前でうんうんと唸っている僕みて、店員のオッチャンが声をかけてきた。

 「にぃちゃん、ソファやったらこっちにもあるよ。」

 お、そうなんや。と、オッチャンの後をついていく。

 店の奥の方に通され、紹介されたソファは、ちょうど1人が座れるぐらいのブロックが4つ連なっている、大きな家の広い居間なんかに置いてあるようなタイプの物だった。

 「ああ、これはちょっと・・・。2人掛けぐらいのを探してるんです。」

 と、僕が言うと、オッチャンは少し考えて、

 「バラ売りでもええよ。」 と言い出した。


 リサイクル屋というのは、場所をとるので大きな品物を長く置いておくのを嫌がる傾向にある。多少強引な売り方も時としてあるものだが、それにしてもソファのバラ売りとはひどい。

 「バラ売りってオッチャン、バラで買ったらソファやなくてただの椅子やんか。」 と、僕。

 「いやいや、ふかふかやで。ほれ、こんなに。」 と、座ってみせるオッチャン。

 「いやー、オッチャン。わかるけどもな、いくらなんでもそれは無茶やわぁ。」 と、僕。

 「ウ~ン・・・。やっぱそうか。」 と、あきらめるオッチャン。


 その場を去ろうとする僕に、

 「にぃちゃん!所帯持つんやったらこっちに食器棚もあるで!」 と、オッチャン。

 「オッチャン!飛躍し過ぎやわ!」 と、僕。笑うオッチャン。何とも粘り強い。


 ところでこのコラムを書いていて気が付いたのだが、そういえばソファを探しながら古本のコーナーを見ていた時、「たかじんのバー・傑作集」を見つけたんだった。コレはと買って帰ろうと思ったのに、オッチャンとのやり取りですっかり忘れてしまっている。

 1ヶ月越しのうっかりを思い出して、無闇な脱力感に見舞われてしまった。あぁ。
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by lofibox | 2006-03-23 17:30 | ノーマルコラム
331号 「チュッパチャップス・ジェネレーション」
────────────────────────────
 何気なくチュッパチャップスを舐めていると、ふと少年の頃の記憶が蘇る。そう、「チュッパチャップスなめなめ機」のことを、僕は思いだしていた。


 チュッパチャップスとは、ご存知の通り2~3cmの飴玉に柄の部分として白い棒が刺さっているお菓子のことである。

 僕らはその白い棒を手で持ち、飴玉部分を口に入れ、チュパチュパと執拗に舐め回す。味わうと同時に、その行為を楽しむのだ。それこそが「チュッパ」と「チャップ」に掛けられた魔法なのである。


 そう、みんなそれで十分満足だったのに。


 そいつの名前がなんなのか今でもよく覚えてはいないが、とにかく僕らは「チュッパチャップスなめなめ機」と呼んでいた。白い棒を差し込んでスイッチを押すと、自動的にチュッパチャップスが回転し、口に入れるだけでオートマチックに舐めることができる。そんな機械だった。

 子どもたちというのは、いつの世もとかくムダにハイテクなものをありがたがる傾向にある。僕らもその例に漏れず、みんながそのなめなめ機の虜となってしまうのにそう時間はかからなかった。

 いつしか「なめなめ機を使ってチュッパチャップスを舐める」という行為そのものがステータスであるかのようになり、自らの手で白の棒をしっかりと持ってチュパチュパと舐め回すヤツは馬鹿にされるようになってしまう。チュッパとチャップに掛けられた魔法は、文明の機械音の前にその力を失ってしまったのだ。僕はそのうつろいをただ眺めていることしか出来なかった。

 「こうやって物事の本質は、進化という名を借りた利便性の追求の前に忘れ去られていくのだ。それが文明社会の成り上がりであるヒトの定めなのかもしれない。」

 夢中でなめなめ機のスイッチを押し込んでいる友人たちを見ながら、僕はそんなことを考えていた。そんな僕も、今ではすっかりクリーミーピーチ味が好きになり、コーラ味と織り交ぜながら大人の舌使いでチュパチュパとやっている。子どものままじゃ解らないことを知っている。


 舐め終わった後の白い棒を噛み噛みするのも、もう終わりにした。
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by lofibox | 2006-03-22 17:52 | ノーマルコラム
330号 「ほんやくとんそく」
 ”ドラえもんの道具、「ほんやくこんにゃく」は、ダジャレとしても無理がありはしないか”

 この疑問は小学生の頃から持っていた。

 本件の議題である「ほんやくこんにゃく」とは、ドラえもんの道具のひとつで、食べるとどんな言語でも話せるようになるこんにゃくであるが、マンガにこの道具が登場した時、少年であった僕の頭には、「なぜこんにゃくなのか」という疑問がわいていた。

 それから数年、大人になるにつれ「ダジャレ」という物の存在を確認した僕は、「ほんやくこんにゃく」が、ダジャレテイストで生まれた道具なのかもしれないという可能性に気が付きはじめた。だが少し深く考えてみると、「ほんやく」と「こんにゃく」は言葉のイントネーションも違うし、合致する文字も2つと控えめな数字だ。


 そうこうと考えているうちに、こんにゃくよりも適当ではないかと思われる食品が思いついた。例えば、「豚足」なんてどうだろう。

 口に出して頂ければお解りになるだろうが、「こんにゃく」よりも「とんそく」の方が、「ほんやく」とイントネーションが近い。合致している文字数は同じ2つなので、これは豚足にした方がよりキレイなダジャレになり得るのではないか。


 動物や宇宙人が登場するや否や、四次元ポケットの中からおもむろに取り出される豚足。口に運ぶにしても、こんにゃくをそのまま食べるよりはのび太くんもお楽しみ頂けることだろう。 
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by lofibox | 2006-03-20 17:37 | ノーマルコラム
329号 「乳」
 使用原料、「乳」である。


 急に何を言い出すのかといった切り出しであるが、これは「ボクのおやつ」シリーズの「しみチョココーン」のパッケージの表面に記載されていた。

 よく裏面に記載されている詳細な物ではなく、おそらくアレルギー体質の人に配慮した簡易な物なのだろう。2種類だけが表面に記載されている。

 片方は、まず豆の絵が描いてあり、その下に「大豆」とある。そしてもう片方は牛乳瓶の絵が描いてあり、その下に「乳」だ。

 「牛乳」と書いてあれば何とも思わないが、「乳」と書かれた途端に口元が緩むんです。

 ふふっ ちち か ふっふふ

 中学生の頃の無闇な性探求エネルギーを、いまだ失わずにいる男子諸君ならこの気持ちが解るだろう。国語辞典で「性器」、英和辞典で「SEX」を繰り返し調べたあの頃。僕はいつまでも忘れない。
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by lofibox | 2006-03-18 13:18 | ノーマルコラム
328号 「いろんなところに生えるのだ」
 最近あごひげを伸ばしているウチの支社長だが、どうも「ワイルド」という言葉が思いつかないまま、ここ数日を過ごしているように思う。

 どういうことかと言うと、例えば何気ない会話の中で、”あごひげを伸ばした自分が少しワイルドに見えやしないか?”というニュアンスのことを言おうとしているようなのだが、

 「どうや、最近オレ…… えー、荒っぽく見えるやろ」 と、こう聞いてくる。

 何度も言葉を詰まらせるので、適切な表現を思い出そうとしていることは解るが、結局「ワイルド」が出てこないのだろう。「荒っぽい」と表現してしまっている。

 支社長を含む全員がそのニュアンスの違いに気づいているものの、意図は通じているので誰も事を荒げようとはしない。「うんうん、荒っぽいですね~。」と、支社長自慢のあごひげを称える。相手が相手だけに、水面下で模索される和平への道。


 いわゆる「天然ボケ」な新入社員の女の子Kちゃんが、「もうひげそり使わないんですかね うふふふ」と意味不明なことを囁いてきても、僕は笑わない。眉ひとつ動かさない。

 そんなに甘い世界じゃない、ということを身をもって教育する僕だ。
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by lofibox | 2006-03-16 18:48 | ノーマルコラム
327号 「甘い男 Vol.2」
 昨日14日のホワイトデーは、我が「アンチコ・ジャレタバー」が誇る伊達男、キタニヤスタカ企画の「甘い男 Vol.2」というイベントライブ。企画者キタニ在籍のバンドながら、やり逃げ上等のアンチコはトップバッターである。

 他の出演者も個性豊かな甘い男が揃い、こういう良きライブの日はさくっと出番を終わらせ、お客の気分でゆったりとビールでも呑みながら楽しみたい。リハーサル後から本番直前まで軽く一杯ひっかけ、既にご機嫌の我々アンチコは、色んな意味で「甘い」演奏を繰り広げる。


 「甘い男」の企画者ながら、ホワイトデーらしいプレゼントを用意するような甲斐性もない我々は、「この日の為に作ってきたこの曲で。ええそうです、音楽で返します。」などと冗談を飛ばしながら、いつものナンバーをとんつくとん。まったくどぅしようもないのであるが、3番目に登場した凄腕インストギタリストのいくらちゃんなどは素敵なクリスタル細工を用意してきており、甲斐性のないアンチコを含めた我々他の出演者男子は、「すげーな、いくらちゃんすげーな。」と、マヌケな感想を漏らすのが関の山。


 それに輪をかけて、負けじと動き出した企画者のキタニヤスタカが急遽お客の女性たちに配り出したのは「柿ピー」。ますます浮き彫りになるダメ男の見本。もう標本と言ってもいい。

 その行動はお客さんの爆笑を誘うも、「同じ穴のムジナ」である事実から逃れられない我々は苦笑うのが精一杯。あちゃー。


 ライブ後、お客さんの女性が我々出演者に焼きたてのパンをプレゼントしてくれたが、既にお酒の量がK点を越えていた我々は、「配給じゃあ 配給じゃあ」とはしゃいでまわる始末で、もう人間として甘い。

 更に帰り道、どこで拾ったのか分厚いサングラスをかけてご満悦のキタニ氏は、「オレ浜省オレハマショウ」と、うわ言のように繰り返していたが、むしろパソコンのパーツブランド「玄人志向」のキャラクターにそっくりで、よりアナーキーな方向で発揮されている自らのアイデンティティには、最後まで気が付かないキタニ氏なのでした。
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by lofibox | 2006-03-15 16:35 | ノーマルコラム
326号 「雪はこんなにもホワイトで」
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 職場の近くの商店街で、ホワイトデー用のお菓子の店頭販売をしていた。


 キレイに飾られたワゴンに、かわいく包装されたお菓子が並ぶ。もう春も近いというのに雪が舞う今日の気候の中で、薄手の衣装を着た女の子の店員さんが声を張り上げる。

 「バレンタインのお返しに、心のこもったプレゼントはいかがですかー」

 「ホワイトデーのお返しに、あまーいお菓子はいかがですかー」 とまぁ、こんな具合だ。


 しかし、まさかこの後に及んで雪まで降るとは考えていなかったのだろう。用意されたその薄手の衣装はやはり辛いようで、寒さに震える女の子たちのテンションはみるみる低下。

 「おいしいですよー」 「○○○円でーす」

 薄手の衣装にならうかのように、内容もどんどん薄くなっていく。


 終いには、「おひとついかがですかー」とも言っていた。購入した男子が自ら食べるという、実にむなしい事態も辞さない内容である。


 その場合、たぶんお菓子自体はしっかり美味しくて、一瞬の満足は出来るだろうけど、その後のかわいい包装紙を捨てるところでめいっぱいのむなしさに襲われるんだと思う。
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by lofibox | 2006-03-13 23:54 | ノーマルコラム