生乾きの与太話をモゾモゾと書いてます。読んだアナタの口元が、「ふにゃ」と緩めばしてやったり。日常の隙間にご覧あれ。
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866号 「リバーシブル時代」
 これからは「リバーシブル」の時代である。

 まず言えるのは、こう世情も世論も混迷してしまった以上、いちいち物事の裏表など気にしてはいられないぜ、ということだ。「裏があるかも」などと気にしていては機を逸する。まさにリバーシブルの時代。さっと手に持って前にきた方が表。それでいい。

 また、これからはなにかと物も不足しがちになる。そうなれば当然、これまで表しか使っていなかった様々な物の「裏」のことを考えていかなくてはいけない。表を使ったから捨てる、ということでは生き抜けなくなる、裏が大切な時代。そう、まさにリバーシブルの時代である。例えば名刺なんかも、表と裏で違うひとの名前が書いてあり、さっと手に持って表にきた方がそのひと。それでいいのだ。

 間違えてはいけないのが、「裏がない」というのではマズいということだ。裏返しても使える、それがリバーシブルなのであり、そもそも裏返せないのでは話にならない。2回目がないということになる。だいたい裏のない人間はつまらないし、裏のない野球もつまらないのだ。片方のチームばっかり攻撃してどうするんだ。ゲームにならないじゃないか!

 そんなわけで、これからは「リバーシブル」の時代である。僕が裏返しにシャツを着ていたり、重要な書類の裏側にメモをとっていたりしても、みんな突っ込んだり怒ったりしてはいけないのだ。よろしいか。




※次のライブは7月5日(火)大阪 十三 [ テハンノ ] です。

詳しくは左メニューに掲載しているライブ情報をば。

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by lofibox | 2011-06-30 20:46 | ノーマルコラム
865号 「世界最強の男」
 数日前、エジプトの首都カイロから、200kmほど離れたとある村で、「世界最強」を名乗る男が現れた、という記事をみつけた。


 「誰がいちばん強えのか決める」という概念は、少年ジャンプで育まれ、幾度も描かれてきたことである。しかし、実際には世界公認の天下一武道会があるわけでなし、世界最強を証明するのも大変だろうに、と思いながら記事を読み進めると、驚愕の事実が発覚。


 なんとこの男、自分の村に観光客を呼ぶために「世界最強」を名乗ったというのだ。

 ムバラク前大統領の退陣がきっかけで激減してしまった観光客を、なんとか自分の村に呼び戻したい。その一心で、男は立ち上がった。悟空さは拍子抜けするだろうが、涙ぐましい話である。しかし、名乗るだけでは話題にはならない。世界最強を証明すべく、男が選んだ対戦相手‥‥。それは、ライオンだそうだ。


 記事には「ライオンと戦った」としか書いていなかったので、どちらが勝ったのか結果はわからないのだが、もし男が勝ったとして、「素手でライオンに勝った人間」のほうが珍しいのか、「素手の人間に負けるライオン」のほうが珍しいのかは、判断に困るところだろう。まぁいずれにしても、男の目的は達成されるわけだが。


 ともあれ、村のことを思い、素手でライオンに立ち向かうとは、なんとも格好いい男の姿ではないかと、クワガタムシに指を挟まれても戦意を喪失する僕は、感嘆するのである。




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by lofibox | 2011-06-29 20:12 | ノーマルコラム
864号 「複雑メール」
 迷惑メールの着信数が飛躍的に伸びている。


 言葉尻で調子が良さそうな感じを出してみたが、あまり喜ばしいことではない。でも、文面がおかしくてニヤリとしてしまう迷惑メールも時々はあって、そういう楽しさも含めればまるっきり迷惑というわけでもない。複雑だ。


 最近届いてニヤリとしてしまったのはこのあたり。

・貴方に2億円を渡したい女性がいます。
・※ご紹介※ トシキさん(28歳)会社経営 甘えてくる女性が好きです!


 まず、ひとつめの「2億円」という雑な金額設定に注目。額がデカ過ぎて、鼻をたらした子どもが「ひゃくおくまんえんほしい!」と叫んでいるのとエラく変わらない。人生ゲームのお金でも成立するだろう。

 ふたつめに至っては、28歳という若さで会社を経営されている、トシキさんを紹介されてしまった。甘えてくる女性がタイプだそう。左様で。


 ちなみに後日、ひとつめの続編のようなメールが来て、「2億円は必要なくてもいいので、とにかく連絡をください」という大変乱暴なことが書いてあった。ニヤリ。




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by lofibox | 2011-06-23 16:43 | ノーマルコラム
863号 「イコカ再び」
 いい加減、イコカのチャージ金額に試されるのをどうにかしたいのだが。

 「したいのだが」と、格好付けて書き始めたが、どうにもしみったれた話にしかならなそうな気配。まぁつい先日、イコカをチャージする機械の前でしばらくもじもじした結果、千円だけしかチャージしなかったよ、という話なのだが。

 また、「なのだが」と書いてしまった。内容がしみったれているだけに、せめて文体だけでも格好付けようとしているのだろうか。無意識に。僕は。ほんとうかい。

 しかしまあ、それなりに稼げているのにも関わらず、どうしてもこうもチャージが苦手なのか。貧乏性ということなのだろうが、さすがにもじもじした後に千円のタッチパネルに触れたときにはなんかショックだった。あるのに。五千円とか。

 そういえば1年程前にも、イコカに試されているという話を書いたことがある。改札が不意に「バタン!」と閉まって、けたたましいブザーが鳴るときのあの恥ずかしさに、「チャージし忘れ」という恥を上塗りしてくるのがイコカだ。

 切符は僕の持ち物ではないから、通してくれなかった切符を手に首をかしげるのは「アリ」だが、イコカはあきらかに僕の持ち物だ。普段も使っているはず。それで通れていないのだから、理由は「チャージし忘れ」意外にない。あぁ恥ずかしい。緊張する。と、これが、1年程前に書いたイコカの話。

 あれから1年程経ったというのに、まだイコカに試され続けているとは情けない限り。しかも、違う点で。今回のコラム、そんなイコカにせめてもの反撃をしようと、カタカナで「イコカ」と書き続けている。なんとなく間抜けな字面。アルファベットでなんか、書いてやらないんだから。




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by lofibox | 2011-06-21 16:40 | ノーマルコラム
862号 「私は貝になりたい」
 「私は貝になりたい」というのは、映画のタイトルだということは知っている。

 すごく興味をそそられるタイトルだな、とも思っていた。でも、いまだにどんな映画か観たことはないし、内容も知らない。あさりになるのかな、はまぐりになるのかな、と、想像をふくらませるのみである。


 ちなみに、僕が貝になるとしたら、しじみになりたいと思う。あの可愛らしいフォルムがたまらない。僕の名字がしみずなだけに、親近感もある。うーん、やはり僕は、しじみになりたいなあ。

 この映画のタイトルにある「私」は、どんな貝になるのだろう。もし主人公が女性で、あわびになるなんてことになったら、たまらないだろうなあ。さざえになるなら、それはフグ田家の嫁ということになるけど。どうなんだろうなあ。


 あ、この映画、観たことがあっても、どんな貝になるかは、内緒にしておいてね。楽しみにしてるんだからさ。




※次のライブは6月21日(火)大阪 心斎橋 [ パルチザン ]です。
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by lofibox | 2011-06-16 22:07 | ノーマルコラム
861号 「百貨店」
 百貨店が若づくりをはじめている。

 先日、百貨店の食料品売り場に買い物に行ったとき、他の階ものぞいてみたのだが、まあ実に徹底した若づくりぶりだった。百貨店サイドとしては、若づくりではなく若返りということになっているのかもしれないが、これはなかなかむつかしいと思う。だって、百貨ですごいって昔の話じゃん。万貨、億貨の時代じゃーん。じゃんじゃーん。

 ところで、今さら改めて言うほどのことでもないけれど、百貨店で大事なのは、当然「すそ野」である。百貨店でもっともハイソサエティな売り場を頂(いただき)とするなら、まさにそのすそ野がどのようになっているかが、百貨店の全体像を決定づけるのである。頂(いただき)まわりで何が行われていようと、全体像にはまったく関係がないのだ。すそ野をみないとダメだ。だからなんなんだと言われると、特になにもないけれど。

 つまり僕が言いことは、百貨店は百貨店として、あまり新しい方へいこうとしなくてもいいじゃないか、ということなのだ。品物なんかもそんなに頻繁に入れ替えなくてもいい。いま「たまごっち」が売ってたりしたら、逆に新しいじゃないか。値札は適当に「じゅうまんえん」ぐらい付けておけば良し。さすれば百貨店は生き続けるだろう。未来永劫、僕たちのこころに。なんだこりゃ。




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by lofibox | 2011-06-15 20:47 | ノーマルコラム
860号 「そんなに人間は強くない」
 げに恐ろしきは、「面白い」の多様性。そこに人は悩むという訳で。


 誰かがぼそりとつぶやいた、「なにか面白いことねえかな」が指すところの「面白いこと」の中身に、鼻毛がどうとか、バンガローはガンバローに似てて落ち着かないとか、屁の握りがどうだのこうだの、そういうことは、どうやら含まれてはいない。ただ笑いたいだけの「面白い」の他に、なんというか、一生懸命な「面白い」があって、割と人は常にそれを求めている。

 そういう「面白い」に囲まれて生きている人をみていると、困ったことには、ウコンの粉末が黄色くてもあまり面白く感じなくなってくるのがわかる。むしろ、喜びそうになる自分に不安を覚えてくるのである。ウコンはウコン、うんこはうんこと、つまらない線引きをするステレオタイプなマインドに支配されていくのだ。ファシズムの台頭である。それはちがうか。


 とはいえ、ウコンの粉末が黄色くてもメシは食えないのは確かだ。そのスタンスで10年20年と暮らしていけるほど、人間は強くない。こんな話で持ち出される言い回しではないとは思うが、そんなに人間は強くないのだ。もっと言えば、ファシズムのくだりで「それはちがうか」と訂正したが、ほんとうはそんな部分的なちがいではなく、もっと全体的にちがう話を、僕は書いているのだ。




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by lofibox | 2011-06-14 21:53 | ノーマルコラム
859号 「にぎる」
屁を握ろうとした先人が居た。

その事実だけで、僕らは前に進める。


星をその手に握れるものと、夜空を見上げた少年は夢をみていた。

一方、屁を握ろうとしておケツに手を伸ばした大人たちは、みそこなった夢について語っている。


飯を握ればおむすびで、酢飯を握ればお寿司になるのに、それを食べて出た屁は、握っても握らずとも屁だという。「へ」から「べ」にぐらい、なってもよさそうなものだが。

また、肝心なことは、フォークの握りでは屁は握れないということだ。「フォークがすっぽ抜ける」という言い回しがあるが、ベースボールの球がすっぽ抜けるようでは、当然、屁もすっぽ抜ける。とても三振が取れる握りではない。


みそこなった夢について語る大人たちは、星には手が届かないことを知っている。

せめて現実を彩ろうと、一発。

大人たちはまた、屁を握った。





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by lofibox | 2011-06-13 18:32 | ノーマルコラム
858号 「スーパークールビズ」
 正直、去年の「クールビズ」のことについても、どういうものなのかいまひとつ把握出来ていなかった僕。それなのに、はやくも今年からは次の段階にステップアップすると聞いた。

 まさに世の中は日進月歩で進んでいる。「ようするに薄着しろってことなの?」程度の認識しかなかった僕のことなど置き去りにして、クールビズは新しく生まれ変わったのだ。その名も「スーパークールビズ」。二度はいわない。


 「スーパーってつけてみる」という発想が、ビジネスシーンにも適用される日が来るとは驚きを隠せないが、なにしろものは節電ということで大真面目なのである。このネーミングセンスがついに少年ジャンプを飛び越えたのだ。実にめでたい。うそ。


 そんなスーパークールビズでは、なんとアロハが推奨されているとか。まったく「クール」というイメージがないアロハだが、オフィス風景への溶け込まなさがおさぶくてクール、という意味ならわかる。YES、スーパークールビズ。

 さらに、繰り返しになるがなんといっても日進月歩である。クールビズは立ち止まらない。今年こそアロハに留まっているが、来年の「スーパーメガクールビズX」では、間違いなく袖はなくなっていると考えてよいだろう。その翌年に「メガハリケーンクールビズVC3000」が推奨されるころには、絵柄も抜け落ちて真っ白なランニングになっているはず。


 終いに、クールビズ専用の吹けば飛ぶよなランニングも開発され、「ハイパーダブルドリブルランニング -蒼き流氷- 」として世に出回ることだろう。




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by lofibox | 2011-06-09 17:43 | ノーマルコラム
857号 「ちょいアゲトーク」
 会社に新人が入ってきた。20代の若手、Nくん。

 ひさしぶりの若手ということもあり、なあなあではたらいている僕たち老害社員は、どのように接していいものか大変におろおろしていた。ことに、Nくんはランチは外食派だというので、外食派である僕ともうひとりの同僚さんのTさんは重責を背負っており、緊張のなか今までになく上品な会話でのランチを過ごしている。Nくんが入社する前は、パスタを食べながら東京名器がどうのとバイブの話に花を咲かせていたというのに。


 そんなNくんだが、会話の運びにちょっとした癖があることに気がついた。

 たとえば、3人で食後にホットコーヒーを頼んだとき。僕のコーヒーだけ異常に量が少なかったので、自虐を混ぜつつお店のほうもいじるような笑い話で盛り上がったのだが、最後のくだりでNくんはこういう。

 「まあまあ、カフェインって刺激物ですから、顔色をみて気づかってくれたのかもしれないじゃないですか」

 え? ああ、うん。そ、そうかな。


 またあるときは、重役のOさんが食器洗いのスポンジで洗面台から排水パイプまで磨き出す件をネタに、食後のアフタートークで大笑いしていたのだが、ひとくさり笑い終えたところでまたNくん、

 「あはは、でも、そういうちょっと天然なところがOさんの魅力でもあるんでしょうね」


 このように、イイ話にしたいのかなんなのか、最後にちょっとアゲてくるNくんである。笑いきれないのでやめたまえといいたい。いわないけど。




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by lofibox | 2011-06-08 14:58 | ノーマルコラム