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家の近所の道端にずっと打ち捨てられていた、一脚のソファ。
ところどころ表面が破れており、中から黄色い綿がはみ出しているそのソファは、雨風に晒されて日ごと汚れが酷くなっていた。最も見た目が酷くなるのはやはり雨の日で、ぐっしょり濡れたマットに染み込み切らない雨が、昔は白かったであろうカバーの表面に浮き出して巨大な高野豆腐のようになっており、ちっとも美味そうじゃないその姿がソファのことながら悲しみを誘う。構造は単純な物で、元々そんなに高級なソファではないように思えるが、それが捨てられた理由なのかは定かではない。 打ち捨てられたそのソファは、十日程経ってもまだそのままだった。 ある日、そのソファに人が座っているのが遠くから見えた。近づいてみると、近くの道路で工事をしていた作業員の人たちが、弁当を食べている。そのソファのソファらしいところを初めて目にした僕は、何となく「よかった」というような気持ちになり、同時に「このソファ、これっきりかもなあ」というようなことも思った。 ところがその数日後、雨の日である。 「ここは私たちの休憩所なので、弁当を食べないでください」 こう書いてある紙が、ソファに貼られていたのだ。僕はくらっとした。あまりに狭量な「私たち」。休憩所という定義。ぐしょぐしょの貼り紙。高野豆腐。僕が認識していたよりも遥かに高い濃度で、この世はわからないことだらけであるらしい。興味のない難解なミステリーを無理矢理読まされたような疲労感で、僕はくらくらしながら家に戻った。 腑に落ちない話だけに、オチはない。 ▲
by lofibox
| 2015-06-25 20:31
| ノーマルコラム
夜な夜な呑み歩いている僕だが、やはり酒には肴が重要になってくる。
「いきなりなんだ」というような書き出しだが、これは実際にそうだ。だいたい酒には適した肴があって、日本酒には、焼酎には、ワインには、ウイスキーには、と、それぞれ「これだ」という肴があるものだ。「酒は人類の友である」とも聞くが、そうであるならやたらめったらに酔っ払うばかりでは友達付き合いも一方通行というもの。毎夜の酒にぴったりくる肴を用意することが出来れば、友達との付き合いも豊かになるだろう。 さて、人類がそうであるのはそれとして、「実はアシカにもそういうところがある」というのが今回の話題だ。 オレゴン州アストリアの港で、船着き場に詰め掛けたアシカが不当に、いや埠頭を占領してしまったという記事があった。桟橋が壊されたり糞尿まみれになったりと、けっこうな被害が出ているらしい。破壊と排泄の二重快楽とは、さぞアシカは気持ちがよかろうと思う。 そこで人類が立てた対策が、実物大のシャチ模型を泳がせてアシカたちを追い払おうというものだった。 要するに案山子作戦なのであるが、このシャチ模型にはエンジンが付いていて、スピーカーからは録音したシャチの声が流れるという。ドローンが飛び交うこの近未来において「なんだかなあ」感がぬぐえない上に、人が乗り込む運転席まで付いているそうで、それがまた何とも。 ところで、何故アシカが船着き場に詰め掛けているかというと、どうも産卵の為に集まって来るサケを美味しく頂くのが目的らしい。 作戦の方は案の定失敗。エンジントラブルにより水中で引っ繰り返ったシャチから慌てて飛び出す運転手。アシカたちは怖がることもなく、その滑稽な姿を見物してサケの肴にしていた。という話である。 勿論、人類サイドも必死であることは承知しているので、アシカらず。 ▲
by lofibox
| 2015-06-18 14:22
| ノーマルコラム
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