生乾きの与太話をモゾモゾと書いてます。読んだアナタの口元が、「ふにゃ」と緩めばしてやったり。日常の隙間にご覧あれ。
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940号 「チャックが壊れて」
 買ったばかりのカバンのチャックが壊れた。

 それで僕はいま、修学旅行のことを思い出している。


 小学校の修学旅行、僕らの行き先は京都と奈良だった。初日の自由行動で京都の街を歩いていた僕らは、見るもの全てが新鮮に写る中、お土産物屋の木刀に目が留まる。見るもの全てが新鮮に写っているにも関わらず、木刀に目が留まってしまうのが少年の性だということは、当然みなさんも知っていることだろう。

 幾人かの同級生が、木刀を買っていた。それはけっこうな決断のはずだった。キーホルダーなどの小物と違い、木刀は大物だ。値段も高い。初日のこの段階で木刀に大金を使ってしまえば、奈良が丸ごとウインドーショッピングになる羽目にもなりかねない。何が目に留まろうとただ歯噛みするのみ。それがわかっていながら、この段階で木刀に大金を使ってしまうのが少年の性だということは、当然みなさんも知っていることだろう。


 僕もその少年のひとりだった。ひとりではあったが、僕の失敗は他の少年たちよりひとつ多かった。天の邪鬼の上に馬鹿だった僕は、ヌンチャクを買ってしまったのだ。

 大袈裟に書いてはいるが、実際のところこれはそう珍しいことではないだろう。どこのクラスにもひとりはいたんじゃないかと思う。天の邪鬼の馬鹿が。ヌンチャクを買った奴が。そういう人たちで今度オフ会でもしましょう。たぶんみんな夜型だから、深夜までどっぷりと。

 振り回せば振り回すほどかっこいい木刀に比べて、振り回せば振り回すほどからだが痛いのがヌンチャクだった。そして僕はいま、振り回せば振り回すほどこころが痛い暮らしぶりを酒で誤摩化しているおじさんになっている。何を言わせるのか。勢いで走り出したペンを創作意欲が向かうままに任せていたらこんなことになった。キーボード打ってんですけどね。


 チャックが壊れてヌンチャクのことを思い出したのも、今日がはじめてだった。
 
 

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# by lofibox | 2017-05-19 00:02 | ノーマルコラム
939号 「待ち望んだ日」
 3年前の春、これから訴える内容と同じテーマのことを、僕はここに書いている。が、もう一度書きたい。訴えたい。「メガネが曇らないマスク」について。

 これまで僕は「マスクの上部に針金のようなものが通っていて鼻にフィットさせることが出来、それによってメガネに空気が抜けず曇らないマスク」を使用していた。しかしそれでもメガネは曇った。「鼻の形がおかしいのかな?」などと僕は自分を疑いかけたが、他のメガネ人から話を聞いたところみんなも同様のマスクで曇っているらしく、とりあえず身体的特徴への疑いを晴らした僕は、「本当にメガネが曇らないマスク」の開発を待つ事にした。ここまでが3年前に書いた内容だ。


 そしてこの度、僕は見つけた。新しい機構を組み込んだマスクを。

 それは、「上部の鼻に被さる部分が目元まで伸びており、そこをメガネの鼻当てで押さえる事によってメガネに空気が抜けず曇らないマスク」だった。

 店頭でその商品を見た僕は「なるほど!」と手を打った。メガネ側のパーツである鼻当てを活かそうというのは新しいじゃないか。これこそまさに、僕が待ち望んでいた「本当にメガネが曇らないマスク」に違いない。僕はうきうきしながらそのマスクを購入し、それまで装着していた針金のマスクを外した。

 曇らないように慎重に呼吸をしていても尚、じわじわと曇ってきた針金マスク。でも、がんばってくれた方だよ。花粉が僕の鼻を刺激するようになったあの日から、僕らのメガネ&マスク戦争は始まったよね。あれから何年も経った。いろんなマスクを試したけれど、君がいちばんがんばってくれたんだ。サンキュー針金マスク。そっと上着のポケットにしまう。


 力強い季節の風が、すべての雲を吹き飛ばしたような、晴れやかな春の空。新たなマスクを装着しての一歩を踏み出した僕の視界は、三歩目で曇っていた。
 
 

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# by lofibox | 2017-04-06 18:43 | ノーマルコラム
938号 「少年のような心」
 世界最小の独立国、バチカン市国。

 カトリック教会の総本山であるこの地には数多くの秘密が隠されており、なんとSFファンタジーでお馴染み、あのタイムマシンの存在までまことしやかに噂されているという。

 そのタイムマシンと考えられている不思議なデバイスは、「クロノバイザー」と呼ばれているらしい。おお、なんいうカッコよさだろう。男の子のハートを鷲掴み。「クロノ・バイザー」とナカグロを入れてみたくなる程だ。


 こういうカッコよさにときめく少年のような心が、まだある。いい年をしてどうだろうと思わなくもないが、それよりも問題なのは、僕の中にそれとはまた別の少年のような心があって、そいつが僕にわざと「バカチン市国」と読み間違えさせて喜ぼうとしていることだ。

 自分でもどうかと思う。少年のような心も大概にしなくては。もっとしっかりしなくちゃいけない。冷静に、少しはクールにならないとダメだ。はじめてバリ島の地名に「キンタマーニ高原」を見つけて喜んだりときめいたりしたのは、もう何十年も前のことじゃないか。「バカチン市国」でニヤついている場合じゃないぞ!


 そう考えようとした僕をあざ笑うかのように、

 <関連記事:バチカンの聖職者の過激なゲイライフが発覚!>

 こんなことが書いてあるのだから、まったく、ばかちん聖職者には困ったものだ。
 
 
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# by lofibox | 2016-11-05 17:42 | ノーマルコラム
937号 「冷気が逃げる」
 小さい頃、冷蔵庫の扉を開けたままにしていると、「冷気が逃げる!」と怒られたものだ。

 みんなも一度ならず言われたことがあるのではないだろうか。あれから時は流れ、大人になった僕も、その頃の言いつけどおり冷蔵庫の扉はなるべく早く閉めるようにしている。「冷気が逃げる!」と思っている。

 しかし、ここで考えてみたい。なぜ冷気はそんなに冷蔵庫の中がいやなのだろうか。

 「逃げる」ということは、現在置かれている状況が耐え難いものである、ということだろう。扉が開いて暗い冷蔵庫に光が入り込んだ瞬間、わーっと逃げ出す冷気たち。そうだとするなら、その様はまるで脱走をしているようではないか。

 まちがいない。冷気は逃げ出す機会を伺っている。僕らが扉を閉めているその間、冷蔵庫の中では知られざる何かが行われているのだ。例えば冷気に対する非人道的な扱い。肉や魚や野菜たちが、主役は我々なのだと威張り散らして「もっと冷やせ!もっと冷やせ!」と、冷気に鞭を打っている様がありありと脳裏に浮かんで来る。

 そうなってくると、「むしろ積極的に冷気を逃がしてやりたい」という気持ちも出て来る。ひとりでも多くの冷気を逃がしてやって、走り去る背中を笑顔で見送り、振り向けば無理矢理に働かせていた冷気たちがいなくなってへたりこむ肉や魚が次々と腐っていく。なんとみじめな姿よ。だが、心は清々しい。僕はやるべきことをやったのだ。


 …これ以上こんなことを考えて時間を浪費することがないよう、冷気が逃げなくてもすむ世の中が早く来ればいいなと思う。それも違うけど。


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# by lofibox | 2016-10-31 23:47 | ノーマルコラム
936号 「ホテル」
 いまだくすぶる「ホテル」への特別な気持ち。

 先日、知人から「ホテルの中華料理店に行って来た」という話を聞く機会があったのだが、僕もいち庶民として「ホテル=高級」というイメージは根強い。レストランにしろパン屋にしろ、テレビ番組などで紹介されていても「ホテルに入っている」と聞くだけで接点を見失ってしまうし、言い換えれば「ホテルに入られてしまうともう手出し出来ない」という感じすらある。

 学生時代など、レトルトカレーのパッケージにある「ホテル風」の文字にくらっと来たものだし、クリーニング屋の店頭に力強く書かれていた「ホテル仕上げ」の文字に惹かれたこともある。なにがどうなると「ホテル仕上げ」なのか、僕は知らない。知らないけれど、ホテルの魔法を掛けてもらいたい。そういう「ホテルに入っている」ことへの特別な気持ちを、日常的に刺激され続けながら生きているのだ。ホテルに入っていない、僕の日常を。

 こうなったら、僕もなんとかしてホテルに入りたい。「あの人、ホテルに入ってるのよ!」などと巷でウワサされるようになりたい。そうしたらいろんなことがきっとうまくいく。話を飛躍させ過ぎておかしなことになった。
 
 
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# by lofibox | 2016-09-26 21:48 | ノーマルコラム